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[5階 準無菌室]稜線を歩く-002

2012/11/27

目覚めたのは白い部屋(準無菌室の4人部屋)。多摩総合医療センター(TMC)のERに運ばれ、個室で過ごした3日間の記憶は飛んでいた。

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WBC 197.8/Hgb 2.8/Plt 28.5

病気知らずの医者嫌いを通してきた我が身にとっては、抗がん剤による化学療法のために準備されている「清潔/殺菌/衛生」に徹した、現代医学の最先端の現場“表の世界”は、まったくの未知の領域であり、完全アウェー。

事ここに至っては、まな板の上の鯉。やる以上は完全寛解(症状が表面的に収まっている状態:白血病細胞が検査可能な範囲では検出されない/10億個以下)を目指して、120%の効果を出したい。

…となると、「信念」やら「思想」を振りかざして、いちいち批判的に文句を言うアタマ(前頭葉)がうるさくてかなわない。幸いなことに意識が飛んで以降、アタマは未だ完全にはカラダに戻り切っていないようなので、しばらくの間はベッド上空1m位に切り離したままにしておこう、とココロに決めた。

           →003に続く


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