[微睡の中へ]stylesense005
- あおひこ
- 2022年6月9日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年6月22日
前回[ネコと話す]の中で、時間を生きるようになったネコたちと猫界でつながるのは“起きがけの微睡の中”と記した。
上京して専門学校を卒業した後にフリーランスのデザイナーとして出版界で糊口を凌ぐようにはなったが、不安定な上に仕事を収めてから報酬が支払われるまでに2〜3カ月をも要する。
暇で時間を持て余している時には懐が寂しいことから、忙しい時期に向けて寝溜めすることを趣味としていた。
夢日記や夢判断、はたまた“意識を保ちながら眠りに入る術”を試したりしていた。夢にはいくつかの段階があり、深さが異なる。
比較的浅い夢で起きてからもよく覚えているのは…何度かけても番号をかけ間違える、PCやスマホのアプリから出られなくて行きたいサイトに行けない、靴や下着をつけないで外を歩き回る…といった日中に感じたストレスがイメージ化した、この世の延長線上にある夢。
眠りが十分取れていて、内容はよく覚えていないが寝覚めの気分が良い…地上数十センチを浮き上がるようにスラロームする、坂や上昇気流を利用して空に舞い上がる、高い所から手掛かりや足場を探しながら降りていく…といった日中のストレスを解消してくれる、アミューズメントとしての夢。お金がなく時間がある身には、打って付けの楽しみだ。
目覚める寸前までは昼間の生活以上のリアルさを感じて色彩や音のディテールを描写できるほどだが、目覚めを意識した瞬間にその記憶は飛び去り、ほのかな感情だけが後に残される、といったあの世とつながる夢。
この最後の深い段階の夢は、どこか懐かしく夢の中で“これは夢だ”と意識が目覚める(明晰夢)ことができると、そのまま起き上がっても内容をすべて鮮明に覚えている。 (つづく)
今回も読んでくれてありがとう。
コメントや質問をいただけるとなお嬉しい。
ではまた(^.^)b

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