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[暮らしの片隅に]stylesense022

ココロの中に空いている[穴]と向き合う上で、最も大きな関心事となるのが[死]であろう。[穴]を埋めようとするタイプの根源的な[不安]がそこにある。

ヒトも長く生きて、もしくは病に臥せることがあって、[死]を身近に感じるようになると、普段は考えないようにしている[穴]の向こうに広がる[あの世]のことが気になってくる。

誰しも思春期には[穴]を覗き込んで、一度は[死]について考えるものだが、成長と共に忘れ去っていく。

[死]に囚われ過ぎると、日常[昼間の意識]に戻れなくなり、バランスを崩して(首を突っ込み過ぎて)精神を病み、自死に至ることさえある。

肝心なのは…忘れ去ることでも囚われ過ぎることでもなく、自分で意識してバランスを取ること。

何事にも煩わされることもない日々には、眠る前に厳しい状況に置かれているこの世を生きる存在に思いを馳せて祈りを捧げる。

図らずも[穴]の深淵を覗き込むことになって、生きることの意味に疑問を持ち始めたら、とにかくカラダを動かして掃除や整頓をする、もしくは台所に立って材料を下拵えして温かな料理を作ってお腹に入れてあげる。

もちろん、仏教の実践である『八正道』を唱えるも良し、キリスト教の『ヨハネ福音書』の頁を開いてみるのも良し、または足を伸ばして自然の懐に抱かれるのもイイだろう。

いずれにしても、[死]の間際になって[穴]と対峙するのではなく、日々の暮らしの片隅に(昔は仏壇や神棚がどの家にもあったように)ココロの[穴]を意識することができる、花や水を入れたグラス、鏡や写真立てといった物を置いておこう。

 

今回も読んでくれてありがとう。

コメントや質問を頂けるとなお嬉しい。

ではまた(^.^)b


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