[本卦還り]stylesense001
- あおひこ
- 2022年6月1日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年8月9日
一昨年に還暦を迎え、年が明ければ63歳になる。
60歳で祝う還暦は「本卦還り」とも言われ、生まれた干支(12支×10干=60種)に還り、赤ちゃんに戻るという意味で赤いチャンチャンコを着るのだ。西洋(バイオグラフィーワーク)においても、63歳は0歳に対応しているとされる。
おそらく同年代の方は、この地上の社会で生きるための殻(バリア)が年々薄まっていくのを少なからず感じておられるだろう。身体が少しずつ造られていく幼児とは逆に、あちこちに不具合が生じ始めて身体が思うようには動かせない…。とても社交的で自分の気持ちを抑えることができていた人も、我が儘になり他人に合わせようとはしない…。
社会の殻を身に纏うと、攻撃から身を守ることができると同時に、自らの本性を曝け出すことはなくなってくる。
私の場合はと言うと、幼稚園の年中さんに上がる前は、極めて粘液質なノンビリさんでマイペース、物事に熱中すると周囲の音は消えて時間が経つのも忘れるタイプだった(ひとり娘が引き継いでいる)。
ところが度重なる引っ越しに伴って、幼稚園を2つと小学生を3つを渡り歩くうちに社会(団体行動)に合わせるようにネジを巻き、せっかちで時間をキッチリ守るタイプになっていた。
そして、この十年は二度も大病を患い、職を転々とすることもあって、玉葱の皮剥きのように一枚ずつ社会人としての殻が剥がれてゆき、元のノンビリさんが顔を出すようになり、自分のペースを取り戻しつつあるようだ。
ちなみに二周りする120歳は大還暦という。

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