[立て直し]stylesense019
- あおひこ
- 2022年7月10日
- 読了時間: 2分
2013年8月にTMC(多摩総合医療センター)5階の準無菌室を退院した。癌などの再発の可能性を否定できない(検査機器の限界)ので、完治ではなく「完全寛解」という。ただし、その状態を維持するために通院治療での抗がん剤治療がまだ約1年間続く。
急性リンパ性白血病(ALL)の場合は、完全寛解が5年以上続くと治癒した(完治)と見なされる。
ALLからのサバイバーとして、最初に取り組んだのは、ほとんどの筋肉が削ぎ落とされた下半身の強化のために毎朝歩いて10分ほどのエックス山(西恋ヶ窪緑地)に通って、樹木の間で気功することだった。
次が復職…とは言っても以前のようなフリーランスという形式での出版関係からの委託仕事は、電子書籍化(および印刷会社の丸抱え)に伴う仕事量の激減でほとんど期待できない。
実は一つの夢があって、入院治療中の励みにもなっていたのが[おうちカフェ]構想。メニュー開発や内装改修を検討していた。当時住んでいたのが南武線・谷保駅前すぐのビルの3階フロアー(120平米)。事務所兼自宅のために借りていた賃貸物件だが、専用エレベーター付きで広いテラスが中央にあり、大家からも店舗営業の許可ももらっていた。ところが闘病中に南側に同じ高さのビルが建ち上がり、テラスだけでなくフロアー全てが日が差し込まない暗闇と化した。その場所でのおうちカフェ実現は難しくなったが、電車で遠出できるまでになったので立川のハローワークに通いながら、次の一歩を模索した。
まずは飲食業での経験を積むために春から始まる「フードコーディネーター養成課」の職業訓練を受けることにした。場所は市ヶ谷の『江上料理学院』。料理好きのワタシの母が、江上トミ(学院創始者)の料理カードを台所に置いていたのを覚えている。座学中心だが、料理技術検定・中級の実技もあり、20名ほどの仲間と授業の一環として、東京ビッグサイトのフードショーに行って、アルコール飲料や加工食品の試食をしたりした。
修了式の日にはトミさんの娘(学院長)や孫(講師)も参加するパーティで、大胆にも手作りバナナパウンドケーキをみんなに配った。
(連載開始した別カテゴリーの[稜線を歩く]もよろしく)
今回も読んでくれてありがとう。
コメントや質問を頂けるとなお嬉しい。
ではまた(^.^)b

コメント